新生児脳梗塞の診断を受けるまで 3
旦那は息子の今の状態を話す私を静かに抱きしめて、今は何もできないから落ち着こうね、大丈夫、と諭してくれました。
一通り話し終え落ち着いた頃、一つの気持ちがストンと降りてきました。
(ちゃんと産めなくてごめんね
今頃3人で幸せに笑ってる筈だったのに
私のせいでごめんなさい)
という気持ちがすっとなくなって
どんな形であれ、早く帰ってきてほしい。
それだけに気持ちが終着して。
そのまま旦那に伝えると
「そうだね、どんな形でもいいよ。」
旦那だって絶対に頭がいっぱいだったと思う、それでもずっと大丈夫、何があっても可愛いよ。成長が楽しみだよって言ってくれた、たくさん泣いてもいいよって気の済むまで泣かせてくれた。
どんな結果でもいいと二人で覚悟できた分、次の日は息子を見ても会えた嬉しさしか感じなかった。
丁度ミルクの時間で、オムツとミルクをやらせてくれてそれだけでもう本当に幸せでした。もう本当に可愛いんだもん。
先生と部屋に移動して検査結果を教えてもらうのですが、
結論から言うと、うちの息子の左脳はほとんどの血管が詰まり、壊死していました。
素人目にもわかるほどの大きさだった。
もう、ほとんど全部。
覚悟していたのにも関わらず、思っていた以上に状態は悪くて
普段全く動揺しない旦那がこれは、、やばいね、、って。
あぁそうだよなぁ強い旦那だと思っていたけど当たり前にショックだよなぁ。私の前だから頑張ってくれてたのに。
今は何もできない、脳の中で痙攣が何度も起きている為、痙攣を起こした時にすぐ対処できるよう様子を見るしかない。
はっきり言うと、これだけの壊死を起こしていると合併症の可能性が高く、てんかんや半身麻痺、成長や知能の発達、どこからどこまで影響が出るか何とも言えない。
もうダメだった、涙しか出なかった。
旦那が代わりに今後の流れや家で痙攣が起きた場合のこと、今自分たちにできること全部聞いてくれていた。
話を聞きながら仕方ない、仕方ないね、、と呟く旦那の声だけ響いて、私も仕方ないねって、あれはもう二人とも無意識に出てたお互いを慰める言葉だったように思う。
二人になった時、ちゃんと産んであげられなかった私のせいでごめんなさいと言ったら
「ちゃんと産んでくれたよ、二人で頑張ろう。ある意味初めてのことだからこれからが楽しみだよ。知らないことだらけだから、いいきっかけになるね、大丈夫だからちゃんと幸せにしよう。」
そう言って欲しかったのかもしれない、でも本当に私のせいだと思っていたの。
先生は原因の特定はできないって言ってたけれど、私は思い当たる事しかなかった。
生理不順に慣れすぎて妊娠に気付くまでお酒も煙草もやってて、7ヶ月まで仕事辞められなくて立ち仕事して、バカだからベットから落ちそうになったこともあるしたくさん喧嘩して死にたいくらいストレスを抱えてたし本当にひどい妊婦生活だったから。
だから心から出た言葉だった。
でもそんなのはいいって、あんなに可愛い息子なんだから大丈夫だよって。
今思い返しても感謝しかない。
優しくわかりやすく親身に説明してくださった先生にも感謝しかありません。